恐竜の走る速度

ティラノサウルス、時速40キロが限界 米研究者

 映画「ジュラシックパーク」では、猛スピードで獲物や車を追いかけていた肉食恐竜ティラノサウルスが、実はそれほど速く走れなかった可能性がでてきた。米カリフォルニア大などの研究者らが脚の骨格と筋肉などを分析してわかった。ふだんは時速18キロ(100メートルを20秒)以下で「歩いた」とみられ、時速40キロが限界。英科学誌ネイチャー28日号で発表された。

 ティラノサウルスは白亜紀後期(9600万〜6500万年前)の2本足で歩く肉食恐竜で、成長すると全長十数メートルになったとされる。ひざ上に比べてひざ下の骨が長く、ダチョウのような脚の構造をしていたことなどから、時速約70キロ(100メートルを約5秒)で走れたとの説もあった。

 研究者らはひざや足首など4つの関節にかかる体重を推定、ニワトリやワニなどが走るのに必要とする筋肉の量を見積もった。それをもとにティラノサウルスが走るのに必要な筋肉量を推定したところ、体重の8割以上の筋肉が脚に集中する必要がある、という不自然な結果になった。

 国立科学博物館の真鍋真・主任研究官は「大型肉食恐竜の走る速度についてはいろいろな説があったが、これで速く走れなかったという見方が有力になった。ただ、獲物となった草食恐竜はもっと足が遅かったのでエサには困らなかったのではないか」と話している。

=====以上、2002/02/28のAsahi.comより

ジュラシックパークや、ハリウッド版のゴジラなんかは、つまり、動きが速すぎるということなのか。

大学生の時に、ちょっとだけ、ひざ周りの研究をかじったので、果たして、二足歩行の恐竜のひざってどうなってるのだろうか。とか、巨大ロボットの股関節やひざ関節の材料はどうしたものか。などと思ってたこともある。

筋肉の量から推測してもあやしいということらしい。

人類の脳が発達した理由に二足歩行をあげる説があるが、では、二足歩行の恐竜や、鳥は、どうして脳が発達しないのか。ん?手を使わないからか?
時速40キロというと、多少、法廷速度を無視した原チャリとか、市内の普通の道路の制限速度くらい。自動車の大きさでも怖いのだから、その速度でも大きな恐竜が走ると、怖いかもしれない。走ったあと、息切れする恐竜ってのもどうだか。心肺機能が心配だ。