三日坊主も始められず

帰りにコンビニで、いつも通りビールを買って帰る。
最近、つまみは減らすようにしてるけど、にしては、なんだか今日の支払いは少なかったなぁ。と思いつつ、部屋についてビールを開けつつ、しばしば忘れる日課の小遣い帳をつけようとすると、あれ、レシートにビールが1本しか計上されていない。ぼくは4本買ったのだ。
3本得したのかもしれないが、なんだか、もう1本空けてしまったビールが不味い気がして。もう一度服を着替えて、いつものファミマに向かう。
何も持たずにレジに並ぶ。
「あのぉ、さっき、ここで買い物したんですけど。」とレシートを出す。
「何か、間違いがございましたか。」
「あのぉ、ぼく、ビール4本買ったんですけど、レシートに1本しか計算されてなくて、残りの3本分、支払いたいんですけど、どう処理したらいいですかね。」
「少々、お待ちください。」
店員さんは、商品棚から、一番搾りを1本持ってきた。バーコードのPOSシステムってのも、やっかいだなぁ。と思いつつ
「三本分の料金いただいてよろしいですか?」
「じゃぁ、この一本で四本分のお支払いってどうですか。」
ファミマカードを出して、清算する。カードの日割引や、クレジットポイントの辻褄はこれであうのだろうか。なんにせよ。文句付けて、何も持たずにコンビニから出るのもやだし、別の買い物をわざわざするのもなんだ。
「なんだか、ほっとくと、ビールが不味い気がして。」
ま、飲んでるからできた行動なんだろうな。でも買わなきゃなかったわけで、自業自得。
ビール一本持って、プラプラ歩く。首のコリがひどいので、筋を伸ばしがてら、空を見上げると、流れ星が見えた。なにもお願いしなかったけど。なんだか得をした気がした。この一本は、他のと味が違うのだろうか。と、しょうもない空想をした。で、すっきりした。