千円の人

漱石が下宿したロンドンのアパート、「歴史的建造物」に

 1世紀前、夏目漱石が留学中に下宿したロンドンのアパートが、英外務省の外郭団体イングリッシュ・ヘリティジによって「歴史的建造物」に指定され、それを示す記念盤の除幕式が22日行われた。

 漱石は1900年10月から2年間、留学生としてロンドンに滞在した。神経衰弱に陥るなど、幸福とはいえなかった英国生活は、漱石のその後の創作に大きな影響を与えた。この間4回下宿をかわったが、今回指定を受けたのはロンドン南部「ザ・チェイス81番地」にある最後の住まい。

 同団体の「歴史的建造物」には、英国全土で現在800件近くが指定を受けているが、日本人にまつわるものは、これが初めて。アパートの壁には「日本の小説家夏目漱石 1901―1902年にここに住む」と書かれた青い記念盤がはめ込まれ、米オレゴン州から駆けつけた漱石の孫、松岡陽子・マックレインさんらが見守るなかで、除幕が行われた。松岡さんは「ディケンズと同じように、祖父の名前が偉大な作家として刻まれたことがうれしい」と語った。

=====以上、2002/02/23のAsahi.comより
漱石さんはロンドンに留学して、身体を(心を?)壊して帰ってきたのでした。でも、病んでたからその治療のために?作品が書けたのかなぁ。えらそうに語れるほど読んだことない私ですが、、

私としては、漱石の孫となると、マンガ評論の夏目房之介さんを思い出してしまうのである。『不肖の孫』という著作がある。

漱石さんがらみだと、関川夏央さんと谷口ジローさんのマンガの『「坊ちゃん」の時代』のシリーズなんか私は好きである。歴史というより、資料に基づいたフィクションの部分も多いのだろうけれど、、、、

そもそも歴史というのも、誰かが書いた時点で解釈が入っているはずである。