ホームレスのアルミ缶抜き取り、許せない？ 住民と対立
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午後８時半。東京・上野公園でテント暮らしをする男性（６６）は、肌寒い公園を出発した。１年半前から週４回、分別収集日の前夜に近くの住宅地を回り、路上の回収箱からアルミ缶を抜き取っている。段ボールを載せた台車を押し、朝４時まで約１６キロを歩く。
手で缶をつぶし段ボールに入れていく。「先客」の通った後のスチール缶ばかりの箱をのぞくと「ここドル箱だったんだけど、だれか先に来ちゃったな」。
怒鳴ったりパトカーを呼んだりする住民も時にいるが、この夜のように「とっておいたよ」と、手招きし、つぶしたアルミ缶の袋を４袋も手渡してくれる管理人もいる。
週に２度上野公園に買い取りに来る回収業者は、キロ当たり８０円で買ってくれる。多い時には週約１００キロ集めるから、男性の「月収」は約２万８０００円になる。これで卓上コンロボンベやコメなどを買う。
背景には、アルミ市況の高騰がある。以前はリサイクルの主流だった段ボールはキロ１円、新聞が３円と低迷する。一方、買い取り業者によると、アルミ缶は３〜４年前まではキロ３５円だったのが、いまは８５円ほど。トラックでゴミ集積場を回って運び去る業者もいる。
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同区は「抜き取り防止条例」制定を検討したこともあるが、収集に出たものは所有者はなく、抜き取りが違法か判断が分かれ見送った。
全国的にも似た状況で、川崎市は警告文のほか、業者が運んでいるのを見た場合は、車のナンバーを控え警察に通報。名古屋市でも抜き取り防止を訴えるステッカーを張るなどしているが、打開策はないのが現状だ。
名古屋市には、住民から「いずれにしてもリサイクルされるんだからいいのでは」「市が回収にホームレスを雇ってはどうか」と容認の意見も寄せられる。担当者は「ゴミ処理部署だけでは判断できない福祉上の問題でもある」と話す。
=====以上、2002/03/16のAsahi.comより
ゴミも財産なのだなぁ。私も、どちらか言うと、「いずれにしてもリサイクルされるんだからいいのでは」って感じ。
キロあたり８０円か。私の部屋にはたくさんアルミ缶あるが、いくらになるのだろうか。っていうか、片付けろよ。俺。
