イチョウの調子が

樹齢1200年のイチョウがピンチ 仙台

推定樹齢が1200年とされ、仙台市宮城野区銀杏(いちょう)町にある
イチョウに、異変が起きている。近くのJR線が地下化され、2年ほど前
から周辺の地下水が減った。市はホースを引いて根元に水を与えているが、
衰弱は止まらない。

イチョウはJR仙台駅の東約2キロにあり、昔から仙台に入る際の「目印」
だった。高さ約32メートル、幹の回りは約8メートル。1926年、
国の天然記念物に指定された。4メートルほどの高さのところから数十の
気根(根の一種)が垂れ下がることから「乳イチョウ」と呼ばれ、町の名も
このイチョウからついた。

99年冬、約50メートル西側でJR仙石線の地下化工事が始まり、
水脈が遮られて以来、周辺の井戸は水位が下がった。

木を所有する永野ちとせさん(88)によると、幹につやがなくなり、
直径50センチほどの枝がこの2年間に6、7本もたて続けに折れ
たという。

樹木医の三嶋久志さん(69)は工事が始まる前、「水脈の変化により、
イチョウへの地下水の流れが変わる可能性がある」と市に報告していた。

この秋、ギンナンがたくさんなった。三嶋さんは「地下水だけではないのかも
しれない」と話す。

=====以上、2001/11/18のAsahi.comより

イチョウの調子が悪い。って言っては、どうも駄洒落みたいでなんだ。

町の名物から町名を取ったのはいいけど、イチョウチョウって、なんか
言いづらいね。音楽の用語?かとも思ったりして。

イチョウにとって1200年というのが長寿なのかどうかは知らないけれど、
ずっと生えてると弱りもするだろうなぁ。

先生、「地下水だけではないのかもしれない」と思わせぶりなセリフを
言って終わらないで、イチョウの声を聞かせてください。
それが何かの異変を知らせるものであるならば。