鯰の住処

養老−桑名−四日市断層帯、M8の地震起こす恐れ

全国の活断層の危険度を調査している政府の地震調査委員会は14日、
岐阜県南西部から三重県北東部にかけて走る養老−桑名−四日市断層帯は、
マグニチュード(M)8程度の大地震を起こす可能性があるとの評価結果を
公表した。今後30年間にこの地震が起きる確率は最大で0.6%。日本の
活断層の中では、地震発生確率がやや高いグループに入る。

…略…

阪神大震災後に行われた調査によって、過去1万年間に、平均1400〜
1900年おきにM8程度の大地震を起こし、そのたびに断層西側の養老山地が
6メートル程度隆起したと推定される。

最後に地震を起こしたのは、13〜16世紀の間で、1586年の天正地震の
際に動いた可能性もある。次の地震が将来起きる確率には幅があり、今後30
年間の発生確率はほぼ0〜0.6%。今後100年間ではほぼ0〜3%と計算される。

地震が起これば、断層近くでは阪神大震災(M7.3)を上回る揺れに見舞われる。

地震調査委員会は、全国の主要な活断層98を調べ、順次その危険度を発表している。
これで16の断層帯についての評価が終わった。今後30年間の地震発生確率が
3%以上のものは「確率が高いグループ」、0.1〜3%未満のものは「やや高い
グループ」にランク分けし、地元自治体などに対策を促している。

=====以上、2001/11/14のAsahi.comより

こういう、確率のお話をする時、果たして、何を何で割る値なのだろうと、
いつも不思議に思う。降水確率と同じように考えると、
「今後30年を100回生きたとして、その活断層を震源とした地震を経験
する回数が1回とすると、1%」となるのだろうか。

でも、30年だと0.6%なのが、100年だと3%だから、単純に掛け算でもないようだ。
1900年おきにM8の地震が起きるのなら、2000年単位で行くと、ほぼ100%という
確率になるのか?ってそこまで行くと、自治体どころか、国もあるかどうか?

16/98だから、まだおよそ6分の1しか調査が済んでないわけで、その
調査にどれくらいの月日がかかっているのかよく分からないのだけど、
例えば6年かかったならば、残りを調べるのに30年かかるわけで、その間に
地震が起こる確率はいかがなものかなどと、うがって見てしまう私である。