逃げろ

「首絞められた」が半数超 内閣府がDV事例調査

夫や恋人から暴力を受けた女性の被害状況を詳細に聞き取った調査を
内閣府男女共同参画局がまとめた。ドメスティック・バイオレンス(DV)
の事例を政府が全国規模で調査したのは初めて。首を絞められた経験
がある人が半数を超えた。

今年2〜3月にかけ、夫や恋人から暴力を受けた経験を持つ女性62人から
面接方式で聞き取り調査した。被害女性の平均年齢は41.2歳。

50人以上が「足でける」「物をなげつける」「平手で打つ」「げんこつで殴る」
という経験があった。半数を超える37人が首を絞められたことがあり、
「刃物などの凶器をからだにつきつける」も24人いた。

なかには「車で逃げる時、夫がナイフを持って車の前に立ちふさがって、
運転席のフロントガラスを割った」(40代)という証言もあった。また、
「下手に逃げたら、見つかって殺される。もう人生あきらめるんですよ」(30代)、
「暴力がひどかったので逃げるという気力がない」(20代)といった心理状況に
関する証言も多く収められている。

内閣府は調査結果を冊子にして各都道府県や関係機関に配布し、DV被害者や
被害者に接する人の参考にしてもらう方針だ。

=====以上、2001/11/11のAsahi.comより

家庭内暴力って以前はいってたやつかな、ドメスティックバイオレンス。
恋人からもってのも含むからちょっと広い概念なのか。

家族や恋人に対して、そんなに執拗に、継続的に暴力を振るうってのが
なんだかさっぱりわからないのだけど、実際にそういう人がいるから
社会問題なんだろうなぁ。

見出しを見たときは、「半数以上に首を絞められたって、そんな世も末な」
なんて思ったが、よく読むと、暴力を受けた人の中で半数超であった。

逃げたら見つかって殺される。とか、逃げる気力がない。とか、
切羽詰った感じが痛いのだが、なんとか逃げる手はないのか。

三十六計逃げるに如かずというではないか。
逃避でなく、策略として逃げるのにも力と勇気がいるのも確かだが。