ビールは景気がいいのか?

ビール各社、利益無視の消耗戦 マーケティング費急増

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「缶48本でもれなく500円キャッシュバック」「必ずもらえるマリナーズ
グッズ」……。スーパーの酒売り場ではいま、こんな大見出しのポスターが
目につく。「昨年あたりから、応募者全員に贈るタイプのキャンペーンをどこか
の社が必ずやっている状態」(アナリスト)だ。

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急増が目立つのはキリンで、今年は過去最高の1035億円になりそうだ。
1ケース(大瓶20本換算)当たりでは502円となり、7年前の2.2倍。
大瓶1本(337円)を売るのに25.1円かけている計算だ。

急増の陰には、アサヒとのシェア争いがある。業界首位を46年間守ってきた
キリンと2位のアサヒとの差は昨年、2.9ポイントにまで縮小した。アサヒが
発泡酒に参入した今年は逆転もあり得る、との観測が両社の販売競争に拍車を
かけた格好だ。

キリンは今年上半期の出荷量で首位を死守するため、6月末の10日間で100万
ケースを超す「押し込み出荷」(業界関係者)をした。これでアサヒを0.1%
上回ったが、かなりの販売奨励金をつぎ込んだ模様だ。

アサヒも、ケース当たりでは横ばいだが総額は93億円増え、8年前の1.8倍になった。

上位のシェア争いの余波で、下位2社のマーケ費も膨らんでいる。サッポロは
今年503億円で、2年前から1割増。サントリーも「ここ5年、マーケ費の伸びは
売り上げの伸びを10〜30ポイント上回る」(相場康則ビール事業部長)状態だ。

あまりの過当競争に、公正取引委員会は昨年12月、リベートを出す基準を明確にする
よう各社に要請文を出した。

業界側にも「反省」の動きがある。ビール市場はここ5年間、5億6千万ケース前後で
伸び悩んでいる。安売り量販店の登場で、価格も下落傾向にある。6月中間決算の連結
経常損益は、サッポロが赤字、残る3社も減益。販売量を優先し、シェア争いに血道を
上げる「慣行」はもはや時代に合わなくなった。

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=====以上、2001/11/06のAsahi.comより

売上とか、出荷数とか、シェアって大事なのかなぁ。ま、大事だろうけど。
別にキャンペーンしてくれなくても、俺、買うんだけどなぁ。
いかりやさんのCDを何枚ももらってもなぁ。
ビアサーバーなんて手に入れたら、毎日のように3リットル飲まなきゃならんしなぁ。