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通貨「アフガニー」、タリバーン後の新政権期待で高騰

アフガニスタンの通貨「アフガニ」が9月11日の同時多発テロ以来、
異常な高騰を続けている。理由は「タリバーン政権の危機」。パキスタンの
商業都市ペシャワルでは、安定した新政権の誕生を期待して、連日大量の
取引が行われている。

「180で買い」「175で売りはないか」。ペシャワル中心部の古いビルの
フロアにある「金融市場」では、朝から数百人のトレーダーが押し合いながら、
れんがのように分厚いアフガニの札束をやりとりしている。

通貨の持ち出しをタリバーン政権は禁じているが、アフガンから果物や野菜を
パキスタンに運ぶトラックの荷台に紛らせて持ち込まれる。

取引はパキスタンルピーとアフガニの間で行われる。テロ事件以前は10万
アフガニが130ルピー(1ルピー=約2円)だったが、現在は約1.5倍
の195ルピー。

戦時下の国の通貨は下落するのが常だが、ここでは別だ。トレーダーの
ハジ・ニアズさん(38)は「北部同盟の攻撃や元国王の復帰のニュースは買い。
きのうは167ルピーで買って、185ルピーで売った。100万ルピーの稼ぎ。
ゲームみたいなものだ」と笑いが止まらない様子だった。

=====以上、2001/10/21のAsahi.comより

今でもいまいち、理解してないのだけど、物価が高い安いは分かるけど、
円高だか、ドル安だかという、いわゆる為替レートっていうのか?が、
よくわかってない私なのである。1ドルが121円と言われた時点で、
1に対して121払わないといけないということは、ドルの方が圧倒的に
高いではないか。なんて思うのである。

通貨の持ち出しが禁止されているところで取引される非合法なやりとりで
手に入るお金は、また持ち込めば、合法的に使えるのだろう。
こういうことができる辺りが、そもそも、「お金ってうさんくさい」と思う。
でも、お金がないと暮らせないしなぁ。

10万アフガニが130ルピーで、それが約260円。いや、ほんとなら、
130もかけるなら、約2円なんていう大雑把なレートではいけないのだろうが。
ということは、1アフガニは0.26銭。一銭にもならない。

なんだかおかしい。笑いは止まるが。