岩にしみいったのは何セミ?

クマゼミがなぜ東京に 南方より関東へ 今年も確認
地球温暖化の影響指摘も

九州地方に多かった南方系のセミ、クマゼミが東京都立水元公園(葛飾区)で
この夏も、生息が確認された。クマゼミは近畿から東海、関東へと東上を続け
ており、背景に都市の温暖化や乾燥化を挙げる声もある。「シャー、シャー、
シャー」という金属質の鳴き声が、夏の終わりを告げている。

「黒くて大きな体。関東の昆虫マニアにはあこがれのセミでした」。
葛飾区に事務局がある「みずもと自然観察クラブ」のメンバーで、日本昆虫
協会会員でもある中島幸一さん(47)は話す。

水元公園は東京ドーム13個分がすっぽり入る広大な公園だ。2万本近い
樹木があり、水辺に接しているため、「昆虫の楽天地」とも言われる。

梅雨が明けるとニイニイゼミ、盛夏にはアブラゼミとミンミンゼミ。
お盆を過ぎるとツクツクボウシ――。これがパターンだったが、5年ほど前から、
クマゼミがサクラなどに止まって鳴いているのが確認されるようになったという。

この夏、同観察クラブが鳴き声を確認したのは17日。例年より遅く、
「今年は駄目か」と気をもんでいた。台風11号の影響で鳴き声は途絶えたが、
これから再び期待できそうだという。

クマゼミは乾燥と暑さに強い。神奈川県三浦半島の南端では、戦前から生息して
いたらしいが、80年代に同県を東進したともいわれる。環境庁(現環境省)が
抜け殻を調べた95年には、都内全域から千葉県まで生息していた。

地球温暖化と結びつけて論じられることもあるが、観察クラブのメンバーは慎重だ。
「食性がどうなったかなど、様々な観点から判断しないと分からない」としている。

=====以上、2001/09/03のAsahi.comより

ネタでなんどか書いたのだけど、クマゼミというと、あんまり関東地方な
イメージがない。でも、どうやら、東京にも進出しつつあるらしい。

逆に関西で、都市部でミンミンゼミの声を聞くことはまれな気がする。
どっちかいうと、やや山間部にいるみたいだ。

以前に、「東京にクマゼミを」と、クマゼミを持ち込んで放しているいる人の
ホームページを見たことがあるが、その人の仕業だろうか。まさかな。

なんにせよ。日本の夏はセミの声なのだ。