腹が減っては

欠食中学生に高いうつ傾向

…略…

調査は1月下旬から2月上旬にかけて、宇城地区の中学2年生1710人に
アンケート用紙を配布。1571人から回収した(回収率91・9%)。

「とてもよく眠れる」「泣きたいような気がする」など18項目の回答から
うつ度を点数化した結果、「軽度」が431人、「普通」が627人、
「高度」が450人。平均点は女性が男性より高かった。

食生活との関係を調べたところ、「高度」の32%の143人が「朝食を
食べない日がある」と答えた。「普通」では20%の124人、「軽度」
では13%の57人で、うつ度が高くなるほど欠食傾向があった。

一方、「朝食をだれと食べるか」との質問では「高度」の31%の140人が
「だいたい1人だけで」と答えた。「普通」では25%の157人、「軽度」
では22%の94人で、「孤食」とうつ度にも相関関係がみられた。

…略…

=====以上、2001/08/28のAsahi.comより

朝食を食べなかったら、うつになるのと、うつ度が高い人に朝食を食べない
傾向があるのと、は、意味が違う気がする。

1710人中1571人、91.9%が回答したという、なかなかまじめで
ある。学校の授業の中でやったせいかもしれないが。でも、母集団である。
中学2年生あたりの年齢というのが、そもそも情緒不安定ではないか?

足し算してみよう。軽度431人+普通627人+高度450人=1508人
実に、回答者の96%が、なんらかの形でうつなのである。なんだか語るに
落ちてる気もするが、「普通」の「うつ度」が存在するということは、
「うつ」とは直る直らないでなくて、もう、デフォルト設定みたいなもん
なのかもしれない。

もう少し、足し算してみよう。朝ごはんを食べてない日がある人は324人
だいたい一人で朝食を摂る人は、391人。
とりあえずウツな人の割合よりははるかに小さい。それに問題となる
高度なウツの人の方が、朝食を食べなかったり、一人で食べたりしてる率が
高いか?と言うと、そうでもなさそうである。

毎朝、家族と一緒に食事をすれば、いきいきと、明るく、生活できるか?
もしくは、躁転する人がいるか?と言えば、たぶん、そんなことはないわけで。

でも、腹が減っては戦はできぬ。食生活と気分に相関があるのは、なにも
アンケートを取って分かりましたというまでもないという説もある。