人工心臓

「機械音に生」人工心臓埋め込みのトゥールズさん

世界初の完全埋め込み型人工心臓の手術を受けたロバート・トゥールズさん(59)
が21日、米ケンタッキー州ルイビルの病院で、7月2日の手術後初めて身元を
明かし、記者会見した。元電話会社員。感染症防止でテレビカメラを介しての
会見だったが、のど元に開いた気管切開の穴を押さえながら、質問に答えた。

世界でただ一人、ソフトボール大の機械の心臓だけで生きている感想を
「前の心臓に比べ少し重く感じる。鼓動がないのには、まだ慣れない。代わりに
ブーンという機械音がしている。聴診器なしでも聞こえる、その音を聞いていると
自分が生きているんだなと感じるよ」と語った。

「決断なんて実際のところなかった。家にいて死ぬか、ここへ来てチャンスを
つかむかの選択があり、私はチャンスをつかもうと決めただけだ」とも述べた。

=====以上、2001/08/23のAsahi.comより

学校の授業だか、図鑑だかで学んだ知識によると、たしか、心臓は、ゲンコツ
くらいの大きさだと聞いた気がする。それがソフトボールくらいになるのだから
随分、大きい気がする。私の手が小さいだけかもしれないが。

身体にとって、鼓動というか、パルスというか、あれは何か意味があるのだろうか。
ま、車輪で走る生物がいないのと、似たようなもんかもしれん。

英語で、「決断」とか「チャンス」とかの、言葉の重みってどんくらいなのだろうか。
なんて思った。

=====以下、NYTに載ってた談話から抜粋。

It is an experiment I asked for because I knew I had one more chance to
survive We all decided it was better to take a chance than sit and do
nothing better than the alternative which is death.I had no choice
I knew I was dying. My doctor told me. Once you get to that point you
realize that you want to live again.