バーチャルな現実

趣味はパソコン・アニメ 黒磯・誘拐事件の藤田容疑者

一見まじめだが、何を考えているかわからず、人と深く付き合うのを極度に嫌う−−。
栃木県黒磯市の小学生誘拐事件で、22日未明に逮捕された藤田竜一容疑者(22)
を知人らはこう語る。趣味はパソコンにアニメ、テレビゲーム。自分のホームページで
アニメ風の自作の絵などを公開。同人誌を東京のコミックマーケットで販売した。
「バーチャル(仮想)な世界に浸るうち、現実と空想の区別がつかなくなっている
ところがあった」と中学時代からの友人は言う。

…略…

「夜ノ森一輝(よのもりかずき)」。藤田容疑者はこのペンネームでホームページ
を開設。自作のイラストやマンガなどを掲載したが、昨年7月初めごろ、「掲示板」の
コーナーに突然、「死にたい」「自分には才能がない」などと書き込んだ。
「何もないほうが……良いよ。記憶なんて……無ければいいのに……」という
記述もあった。

…略…

=====以上、2001/08/22のAsahi.comより

こういう見出しを見ると、なんかこう、偏向があるのではないか?と思う。

が、
どのみち、考えてるのは自分であるのだから、この世は全てヴァーチャルだという
見方もできる。だいぶんテクノロジーが進んできたとは言え、いまひとつ、
やはり、ヴァーチャルは「実質的」にというより「仮想的」である。
情報の抜け落ちはある。

フルCGのアニメやゲームのキャラクタを見て、なんか皮膚感が違う気がする
けれど、また、リアルにできてるなぁ。なんて思ったりする。

私たちは現実の情報を全て取り込んでいるわけでなく、やはり、端折って
この世を見ている。今さっき、すれ違った人の容姿を頭の先から足の先まで
言えますか?というとなかなか言えるものじゃない。見た光景、聞いた音、
いちいちそれら全てに気づいてしまっては、それこそ気が狂うかもしれない。

人と深く付き合うのを嫌うものが、つるんで共犯の実行に及ぶ、その付き合いという
のは、なんなんだろう?友達?知人?仲間?

一見まじめだが、何を考えているかわからず、人と深く付き合うのは、あんまり
得意でない、自分のホームページでへんちくりんな文章を書いてるMucci Texiさんは、
なんだかなぁ。と思うのである。