病は気から

武田のめまい改善薬、「カラン」を自主回収

武田薬品工業は20日、同社の医療用医薬品で、慢性脳血管障害患者のめまいや
頭痛などの改善薬「カラン」の有効性が確認できなかったとして、自主回収を
始めたと発表した。同じ成分を含む改善薬を販売していたほかの19社も
同じく、自主回収するという。カランは、発売以来17年間で2千数百億円を
売り上げ、昨年度は67億円だった。

旧厚生省が99年、効き目に疑問が持たれていた脳循環代謝改善薬について、
一斉に再評価を指示。カランもその一つだった。武田はカランの主な薬効である
めまいの改善を確認するため、数百例の臨床試験をした。その結果、カランが
効いたと答えた患者は45%で、薬効のない偽薬が効いたと答えた患者の
46%を下回り、有効性が確認できなかった。武田は厚生労働省に医療用医薬品
の承認を取り消すよう申し出た。

武田はカランの成分をハンガリーの製薬会社ゲデオン・リヒターから技術導入。
国内で臨床試験後、旧厚生省の承認を受け、84年3月に発売した。最盛期には
年間約200億円を売り上げた。同社の医薬品では98年5月、老人性痴ほう症
などに使われていた脳代謝改善薬「アバン」が他社の3種の薬とともに承認
取り消しになっている。

=====以上、2001/08/20のAsahi.comより

いわゆるプラセボ効果で、「気のせい」で効いてしまうので、薬効の確認のため
には臨床試験で、偽薬を使うのだそうだ。本物より、にせものの方が効いちゃった
ってのが、こう、トホホだけど、にせものでも46%も効いてしまうってのが、
なんか、やはり病は気からなんだろうか。と思ったりする。

そもそも、めまいって、気の病のような気がせんでもないなぁ。ってのは気のせいか。

めまいって、眩暈とか、目眩って漢字でかくと、なんかクラクラ度が高いな。