産みの親

代理出産の全面禁止を確認 厚労省部会

厚生労働省の生殖補助医療部会は15日、不妊夫婦のために第三者の女性が
代わりに出産する代理出産について、国内で全面禁止とする昨年12月の
専門委員会報告書を了承し、従来の方針を変更しないことを確認した。
代理出産の是非は、今年5月に長野県の産婦人科医が実施を公表して以来、
同部会や学会などで議論となっていた。今回の禁止方針の確認で、今後は
代理出産を実施した医師や仲介業者を罰する法律づくりが進められることになる。

同部会は専門委の報告書をたたき台に、生殖補助医療全般の法案を作るのが目的。
7月の初会合では、専門委のメンバーも務めた委員らから「(代理出産の全面
禁止は)議論が少し拙速だった印象が残る」などの意見が出された。会告で禁止
している日本産科婦人科学会など複数の関連学会でも緩和を含めて検討する
動きが出ている。

この日の部会では事務局を務める厚労省側が「この部会で、生殖医療技術を
どこまで認めるかというところから始めるのは時間的に難しい。代理出産に
ついても、専門委の方向に沿っていくことが前回の結論かと理解している」
と発言した。これに対し、委員の間から異論は出なかった。

…略…

=====以上、2001/08/15のAsahi.comより

国内で禁止ってことは、どうしても代理出産したい場合は、海外に行くという
選択肢になってしまうのだろうか。

先日どこぞで、代理出産で妊娠しても、双子の場合は契約と違うとかで訴訟問題
になってなかったか。口頭の約束でも、双子を妊娠した時は堕胎するようにと、
依頼されていたという。子供が二人だと経済的に苦しいとか、なんか理由があった
のだろうか。釈然としない。

代理出産は、決して不妊の治療ではない。不妊の対策のようなものである。
考えてみると、妊娠、出産というのは、病気というわけではないのに、
産婦人科医のお世話になる不思議だ。なんて考えるのは、妊娠しない性である
私の身勝手な物言いであろうか。

生みの苦しみってのがどのくらいなのか、想像もつかないのだが、産めない苦しみ
ってのもあるのであろうか。不妊の夫婦にとって、子供がいないというのは、
それほどの心理的圧迫になるのであろうか。