熟慮に熟慮を重ね

小泉首相、靖国神社を前倒し参拝

小泉純一郎首相は13日夕、靖国神社を参拝した。首相は終戦記念日の
15日に参拝する考えを明言していたが、中国や韓国などが反発し、
政府・与党内でも自重を求める声が広がったことから、日程を前倒しした。
現職首相の参拝は96年7月の橋本龍太郎首相(当時)以来5年ぶり。
首相は歴史への「反省」などとともに、中韓両国に首脳会談を呼びかける
内容の談話を発表した。首相の参拝への国内外の批判に加え、明言していた方針を
変えた政治姿勢をめぐって反発や疑念の声が出ることも予想され、
今後の政権運営にも影響を与えそうだ。

…略…

=====以上、2001/08/14のAsahi.comより

私の父は昭和16年生まれなので、物心つくかつかんかの時に戦争だったようだ。
その息子の私は、平和にどっぷりつかっているわけで。この平和は確かに、
先の大戦の多くの犠牲の上に成り立っているわけで。そう思うと、神妙な気分に
ならないでもないが、あいにく無宗教な、あえて言うと俺教なので、参拝までは
しないのである。

海外からは「戦犯も祭られてる」みたいなところで批判も出ているようである。
じゃぁ、純粋に犠牲者や、戦争に無理矢理行かされて戦死した方だけを祭れば
いいのだろうか。死してなお、差別される必要があるのだろうか。戦犯という
表現だって、単に戦勝国から見た表現なだけなのではないか。「死者に鞭打つな」
というのは、どこの思想だろうか?

首相のインタビューも掲載されてましたが、これ、どうやって
中国語や朝鮮語や英語に訳すんでしょうね。

「公式かどうか。私はこだわりません。総理大臣である小泉純一郎が心をこめて
参拝した。それだけです」
「口は1つですが、私も幸いにして耳を2つ持っている。…略… 虚心坦懐にいろんな
方々の意見をうかがってまいりました。そして熟慮に熟慮を重ねた結果、今日がいい
のではないかと私が判断しまして今日いたしました」

持論、虚心坦懐、熟慮、議論
って単語が何度か出てたみたいです。

花を贈る習慣のない私が、献花というのもなんなので、黙祷するか。
って、部屋に一人で居るときって、じっと押し黙ってるからなぁ。
だまって戦争について考えるのも大事だろう。考えたことは、黙ってないで
伝えなければ意味がないのだけれど。