少数精鋭

20人以下学級「わかりやすい」 学力も上回る

・略・

国立教育政策研究所は、小学5年の算数、理科、中学2年の数学、理科の学力と、
授業方法や子どもの意識を調査した。各学年、各教科とも約150校から
回答を得て、20人以下、21〜25人、26〜30人、31〜35人、
36人以上の5グループに分けて分析した。

学力テストでは、20人以下の学級が全教科でほかのグループより平均
得点が高かった。ただ、規模が小さいほど得点が高いといった相関関係は
見られなかった。

一方、授業の仕方については「先生にさされて発表」「先生にノートを
見てもらう」「先生にほめられる」など、教員と個々の子どもが接したり
個別指導を受けたりする機会が「ある」と答える子どもが、学級規模が
小さいほど多い傾向があった。特に20人以下の学級で一番多かった。
逆に「先生の説明が分からない」「進み方が早すぎる」「板書が読みづらい」
「先生の声が聞き取りにくい」という体験が「ある」という子どもは、
20人以下の学級がほかよりも少なかった。

同研究所は「1学級何人がいいとはいえないが、文部科学省が進める少人数
指導のための教員の加配をどう授業に生かすか、研究を続けたい」としている。

=====以上、2001/07/30のAsahi.comより

今の標準的なクラスってのが、何人くらいなのかは知らんが、私は、40人強が
一クラスの環境で育った。そうですねぇ。塾のクラスが20人くらいだったかな。

さて、文句というのは、当の相手が居ないところ、あるいは、届かないところで
こそ出やすいものである。ほんとは、相手と直接対決した方が、環境の改善に
役立つのだけど、人は概して「別にいいんだけどさぁ」と愚痴るものである。
別にいいのなら言わなきゃいいのに。

クラスのできがいいとうれしいのは、先生なり、学校である。親がうれしいのは
たぶん、自分の子供ができることである。個体と群の問題は簡単に一緒には
ならない。だから、自分ちの子が良くできるようにと、20人以下のクラスがある
学校に行かせるのは、確かに、よくなる確率は若干高いが、いまいちである。
少数精鋭というのは、あくまで組織が群れから優秀な人をピックアップするため
の方策であって、全員が精鋭になるわけがないのだと思う。