言葉の力、TVの力

『フロスト×ニクソン』見た。
引き込まれつつ、距離を取りつつ。
ウォーターゲート事件で、合衆国史上初めて任期中に辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン vs 彼の「謝罪」をものにしたいテレビ司会者デビッド・フロスト
政治とマスコミの言葉の世界の使い手のインタビューという名の戦い。スリリングな駆け引き。どちらの発言も、部下や仲間の綿密な調査とシミュレーションに裏打ちされている。「大統領になれば慣れる」(麻生さんもブレーンの知恵や原稿を大事にした方がいいと思う)
果たして、ニクソンがインタビュー最終日の前にフロストに電話を入れたのは彼の意思なのか?
そして、視聴者の心を掴んだのは、インタビューの発言ではなく、テレビカメラの捉えた沈黙するニクソンの顔だった?
ウォーターゲート事件なんて俺が生まれた頃の前後の話なので、記憶があるわけないのだけれど、なんだか臨場感たっぷりでゾクゾクしながら見ました。