夜空に白い雲がまばらな夜は

空の背景が青く感じて仕方がない。地上のぼくは人工物の輪郭に過剰にリアルを感じてしかたがない。少し学んだ学によると、空が青いのは大気のせいだとすると、それは宇宙の本当の色ではないわけで、ぼくが感じる世界は、なんらかのバイアスのかかった感覚の所業で。とすると、リアルはどこにあるのか。ひょっとすると、リアルなんかないんじゃないか。とも思えるのである。酔ってるな。因ってるな。寄ってるな。