赤い星

火星接近、各地で観察会 赤く輝く姿、ひときわ明るく 2005年10月30日23時23分

 火星が地球に2年ぶりに接近した30日夜、全国では曇りがちの地域が多かったが、晴れた所では赤く輝く火星の姿が観察できた。

 火星と地球の距離は現在約6942万キロ。今の火星は夜空の中でひときわ明るく、この日に観察会を催した富山市天文台によると、望遠鏡でのぞくと表面の模様までがきれいに見えた。

 大阪市北区の高層ビル屋上展望台には天文ファン十数人が集まった。午後6時半ごろ雲の間から火星が現れると、「出た」「どこどこ?」と歓声が上がっていた。

 もうしばらくは晴れていれば肉眼でも火星の姿をはっきり見られる。次に火星が今回と同じくらいに接近するのは2018年になる


昔の人なら、空にあんなに明るい赤い星が現れると、何かの兆しではと、恐れたのではないかと思われる。でも、星は気にし始めると、誰が見てもそこにいるのだから、個人的な不調にはかかわりなかろうとも思う。あらためて思う。太陽なんて、あんなに燃え盛ったものがすぐそばにいるのに、火傷せずに過しているのだから。運がいいのかもしれない。人類。