花粉曝露室だってさ

花粉症、患者で実験 天井から散布し反応観察 7月稼働 2005年06月11日17時09分

 花粉症対策の効果を見極めるには、くしゃみや鼻水もやむなし?――花粉症患者が入った部屋にスギ花粉を人工的にまき、花粉症の薬や対策グッズの効き目を正確に調べる実験施設が7月、和歌山県吉備町で稼働する。日本赤十字社和歌山医療センターの耳鼻咽喉(いんこう)科部長を務める榎本雅夫さんらが設置、運営する。欧米には同様の施設があるが、国内では初という。

 実験施設「花粉曝露(ばくろ)室」は、榎本さんらが昨年9月に設立した特定非営利活動法人(NPO法人)日本健康増進支援機構が、約3000万円かけて造った。一番高い部分が高さ4メートル、床面は正八角形で、広さ約30平方メートル。有償で試験に参加する花粉症患者約25人が一度に入ることができる。

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 榎本さんは17年ほど前から地元で花粉の飛散量を観測してきた。「海外の施設はあまり公開されておらず、国内には施設がない。それなのに便乗商品みたいな健康食品や花粉症対策グッズもあるのはおかしいと思ったのが、実験施設を造ろうと考えたきっかけ。花粉症関連商品の正確な効き目を評価したい」といっている。

なんだかなぁ。って感じがある。同時に入るという25人のアレルギーに対する過敏さはどのように数値化されるのだろう。あるいは、とにかく数を集めて、統計的な処理をするのだろうか。
一人の患者としては、自分に効果があるかどうかが問題なのであり、たしかに社会的にも、問題のある症状ではあるが、花粉症の薬や食品やグッズの効果くらい、自分の身で確かめれば、それで良かろう。という気がするのである。
本物の薬の臨床試験でもプラセボだか、偽物の薬を飲ませて、気のせいで効いてるのかどうか検定すると聞いたことがある。でも、個人としては、気のせいでも効いてるものは効いてるのである。
それに、これだけ、ほぼ国民病みたくなると、あえて、実験しなくたって、大量評価試験は世間で行われるし、効かないものには市場原理が働くものなのではないかしら。と思うのである。
ところで、有償で参加する患者のそのギャラっていくらなんでしょうか。