御器被りの住処

ゴキブリ退治基準32年ぶり改定 殺虫剤使用は控えめに

 ビルにすむゴキブリ退治の基準を、厚生労働省が32年ぶりに改める。これまで定期的、一律に防除するよう求めていたのを、50日で成虫になるゴキブリの生態に合わせて「2カ月以内に1回の生息状況調査」をしたうえで、必要な措置をとるようにする。むやみに殺虫剤を使って、人の健康が影響を受けるのを防ぐための見直しだ。

 百貨店や学校など延べ床面積3000平方メートル以上の大規模な建物は、ビル衛生管理法の施行規則でゴキブリなどの昆虫やネズミを「6カ月以内ごとに定期的、統一的に防除」するよう定められている。しかし、必要性を考えずに建物全体に殺虫剤をまいたり、発生ゼロにしようとするあまり殺虫剤を使い過ぎたりする傾向があることが専門家から指摘されていた。

 00年には北海道の特別養護老人ホームで、害虫駆除作業の後に入所者がせきや発熱を訴えたこともあった。

 衛生だけが重視されていた頃とは違い、化学物質の健康影響を懸念する声も高まっている。このため厚労省は、9月にも予定している同法の政省令改正で基準を改めることにした。

 チャバネゴキブリの幼虫は50日で成虫になり2カ月あれば繁殖する。しかし、同じビル内でも環境によって増え方は異なる。そこで新基準は、粘着シートなどを使って生息状況調査をしたうえで、必要不可欠な場合に必要な区域にだけ殺虫剤を使うよう求める。

 厚労省は「防除は、殺虫剤をまきさえすればいいと誤解される傾向があった。衛生面から不可欠な場合もあるので適正使用を促したい」としている。

=====以上、2002/08/03のAsahi.comより

へぇ、っていうか、こういうの法律で決まっていたのね。知らんかった。ゴミの廃棄場なんかでむやみに殺虫剤をまいてると、その殺虫剤に対して耐性のあるハエが発生すると聞いたことがある。進化だろうか。そのため、性質の違う殺虫剤をローテーションさせて使うのだとか。

殺虫剤はなにも虫だけを殺すわけではないのは、たぶん、みんなご存知なわけで、そのせいで人の健康を損ねては、なにをやってるのかわからん。

ところで、どうして、殺虫剤とか殲滅させるような薬のCMって外国人タレントを起用してるケースが多いのだろうか。