前方に見えますのは

男性バスガイド誕生 岩手県交通の藤原純さん

 岩手県内のバス会社で初めて男性の観光バスガイドが誕生する。「女性の職場」と採用を断られ続け、あきらめかけた夢だったが、熱意が会社を動かした。

 この春、盛岡市内の高校を卒業、岩手県交通(本社・岩手県北上市)に入社した盛岡市西青山2丁目の藤原純さん(18)。高校ではサッカー部主将を務め、応援団員としても活躍した。

 母親がかつてバスガイドをしていて、自らも趣味は旅行。「岩手にはきれいな場所が多い。各地の歴史を学び、乗客に伝える仕事ができたら……」

 昨年夏、市内の観光バス会社に採用について問い合わせた。人事担当者は「男性は募集しない。採用の可能性はゼロ」。

 関東や関西のバス会社6社にも問い合わせたが、答えは同じだった。

 クラスの仲間は次々と内定を決めていた。夢は遠のいたかに思えた。

 そんな時、高校に県交通から募集があった。男女雇用機会均等法で、要項に性別はなかった。

 思い切って電話した。

 人事担当者は「面白そうだ。どうしてもやってみたいなら、まず応募してみて」。

 合格。うれしかったが、不安もあった。

 「安らぎを感じさせる女性の声やしぐさは、自分にはない。やっていけるだろうか」

 研修で指導役を務める先輩ガイドの沼下文子さん(38)も戸惑ったが、「努力を積んで基礎を覚えるのは、男も女も同じ。立派なガイドに育てます」。

 研修は市内の女子寮。同僚女性も初めは「変な感じ」だったが、1週間の研修が終わると「もう違和感はありません」。

 迷いも消えた。「男の良さをアピールできるガイドになります」

=====以上、2002/03/27のAsahi.comより

雇用機会均等法というのは、妙だなぁ。なんて思いつつ、どっちか言うと、女性が不利になるのを防ぐ色合いが強かった気がするが、たしかに、いくつかの仕事では、「女性の仕事」という色合いが強いのも多い。

というか、あの、ガイドさん喋りとでも言えそうな口調を使うわけにもいかないだろうし、ってか、あれ、なんでああいう喋り方なんだろうね。なんて、久しく観光バスなんて乗ってないので知らないけれど。
なんだか、おばちゃんのツアーにあてがわれそうでなんだなぁ。失敬。

あぁ、俺、旅ってしてないなぁ。