癌バスター

がん細胞だけたたく「ワクチン」の臨床試験開始へ 阪大

大阪大学医学部の杉山治夫教授のグループは、がん患者の体内で免疫を担う細胞が、
がん細胞だけを効率的にやっつけるように活性化する「がんワクチン」の臨床試験
を近く始める。対象は白血病や肺がん、乳がんの患者だ。これらのがんの細胞に
大量に現れるたんぱく質の一部分を人工的に作ったワクチンで、世界中の研究者が
開発にしのぎを削っていたが、大阪大が一歩先んじた。

杉山教授らは、血液のがんである急性・慢性骨髄性白血病の患者の骨髄や血液の
細胞で、「WT1」と呼ばれる遺伝子が、がんではない人の1000〜10万倍も
活発にたんぱく質を作っていることを見つけた。乳がんや肺がんの細胞でもこの
遺伝子が活性化していることが分かった。

このたんぱく質がたくさんある細胞だけを区別して攻撃できれば、がんの治療に
つながる。杉山教授らはWT1たんぱく質全体から、免疫細胞が「攻撃対象」と
認識する「目印」にあたる部分を探し当てた。この目印を人工的に作ってワクチン
にした。

…略…

現在、何種類かのがんワクチンが開発されつつあるが、がん細胞の増殖過程で突然変異が
起き、「攻撃対象」が変化して効果がなくなる可能性も指摘されている。杉山教授は
実験から、もともと小児の特殊ながんの原因遺伝子として発見されたWT1遺伝子が、
細胞の増殖に関係していると分析し、「WT1がなくなればがん細胞は増殖しないので、
WTワクチンは効果がなくなる心配も少ない。WT1は多くの種類のがんで活性化して
いる遺伝子なので、ワクチンとして期待できる」と話す。

=====以上、2001/09/23のAsahi.comより

またしても、保険屋さんに文句をつけるわけではないが、しきりと、三大成人病と
いう文句を出される。そういや、成人病って生活習慣病とかいうのに言い換えられた
のではなかったか。ま、それはさておき、その中でも癌である。

がん細胞が通常より1000倍から10万倍も活発に作っているたんぱく質を
目印に攻撃するためのワクチンだという。

もしも、ぼくがそのうち癌になったとして、その時は、どんな治療法があるのだろう。

臨床試験って、治療費、病院側が出してくれるのかなぁ?なんてセコイこと考えてちゃ
だめか。