ヴァーチャリティー

米国テロで映画放送延期、CMも自粛続々

日本テレビは12日、14日に放送予定だった映画「ダイ・ハード3」の放送延期を決めた。
ブルース・ウィリス演じる刑事がテロ事件を独力で解決する人気シリーズ。同局は
「ニューヨークを舞台にしており、社会的影響を考え、延期を決めた」としている。

テレビ東京も12日、13日放送予定の「ストレンジ・デイズ」を別の映画に差し替える、
と発表した。同局は「舞台はロスだが、群衆の逃げまどうシーンなどが今回の光景と
重なるため」としている。

またWOWOWも、今月放送予定の「乱気流 ファイナル・ミッション」「マーシャル・ロー」
の映画2本を「事件の重大性を考え、テロやハイジャックを描いた作品の放送を差し控える」
として、別の作品に差し替えることを決めた。

一方、テロ事件を連想させるコマーシャル(CM)の放映を自粛する企業も出始めた。

三菱自動車は「被害者らの心傷に配慮し」、ニューヨークで撮影したCMを取りやめた。
日本航空も国内線の割引運賃キャンペーンのCMを12日からとりあえず2日間、
自粛することを決めた。今後の状況次第では自粛期間を延ばすことも検討している。

ゲームメーカー、ナムコは戦闘機が敵陣を攻略するゲーム「エースコンバット04 
シャッタードスカイ」を13日に発売するが、テレビCMの放映を取りやめた。
「戦闘機が空を駆ける映像があり、同時多発テロを視聴者に連想させる可能性がある
と判断した」という。

=====以上、2001/09/12のAsahi.comより

ヴァーチャルとリアルを混同してはいけない。

以前、湾岸戦争の時、その報道が、まるで映画やゲームのようだ。と言われたことがある。

今回のテロ事件も、まるで、そのように見えてしまうところがある。

リアルに起こると大変な事件だからこそ、ヴァーチャルに人は、エキサイトしたり、
カタルシスを感じたりする。

たぶん、多くの人にとって、ヴァーチャルに怖い事件だけど、身にせまるような危機を
感じている人は、案外、少ないのではないか。遥か太平洋を隔てた対岸の火事。

そういや、某保険会社で、ビルが爆発して、俳優が落下するCM流してたなぁ。
あれも自粛かなぁ。じゃ、製作した時の動機はなんなのかなぁ。

子供向けの特撮番組だって、いつも、人が逃げまどっているがなぁ。