愛が足りない

私の両親は、どこか、子供を育てるのは親の義務だから仕事だからとやってきたような節がある(本人らはどう思ってたかは知らない)。おかげさまで大きくなったが、情操とか愛情とかいうのが良くわからない(お習字や、エレクトーン、ボーイスカウトなどはやったが)。なのでその手の精神年齢は私は実年齢よりは随分幼いと思う(余談であるが脳年齢は実年齢より10歳若いらしい)。中学生の恋より幼いかもしれない。小学生の時に好きな女の子のホッペにチューをした記憶はあるが、あれは好きではあって愛ではない。保育園児の頃に、好きな子が悪の組織に連れ去られて、間に合わなくて助けられなかった夢を見た。
今まで人を好きになったことがないわけではない。その人の後姿を遠目に見るだけで、その人の靴音が後ろでしただけで、ドキドキときめいていたこともある。なので、たぶん恋ならわかる。でも、愛がわからない。恋もわかってなくて変なのかもしれない。心が足になってて。
「誰か、ええ人、おったら、生活も規則正しくなるやろになぁ」なんかこうまた仕事のような匂いがする。自分の生活を立て直すために、自分の好きな人を付き合わせるのは、なんか嫌だ。「孫が見たい」とか「少子化が」とか言い出したらどないしょ。許せんかもしらん。二親の合計出産数が2を越えないと、理論的には少子化する。将来の食糧危機に備えるのなら人口が減るのは論理的に悪いことではない。が、それは個人の問題ではない。
とりあえず、草津の湯でも治らないという病にかかるしかないか。なんちて。