南伸坊さんのカメラ

−−最初の自分のカメラは何でした?

オリンパスペン、高校生のころです。「カメラがほしい」なんて言ったこともないのに、アルバイトでお金が入った姉が買ってくれました。初めてフィルムを入れた日は、街で目に付いた変なものを撮っていた。振り返ると、当時から路上観察みたいなことをやっていたんですね。そのころ引っ越したばかりで近所の風景が面白くて、毎日歩き回っていた。風景をきれいに撮ろうとかは全然なくて、写真に写り込んだ看板とか機械の部品などを虫眼鏡で見たりしていました。また高校のデザイン科だったので写真の授業があり、貸し与えられたカメラで、ものすごく壁に寄ってテクスチュアとか、変な写真を撮ってましたね。オリンパスペンはじきに飽きて、そのへんに置きっぱなしでした。

それからずっと後になって、赤瀬川(原平)さんや松田(哲夫)さんと路上観察するようになって、また写真を始めたんです。四谷で変な階段を見つけて、「四谷階段だ」なんて言っちゃ面白がって撮っていました。(笑)

http://doraku.asahi.com/kiwameru/camera/070514.html

ぼくももっと面白がりたいなぁ。などと思う。最近路上観察サボりっぱなしだ。おまけに撮ったのも更新してないし。
昔、父と一緒にカメラ屋さんに言って、接写するなら一眼レフでマクロレンズつけてなんて説明を聞いたのを思い出す。今はデジカメのマクロモードであっさり。便利になったのか、楽になったのか。手抜きになったのか。
そういえば、フィルムカメラ久しく触ってないなぁ。最近は、SONYのDSC-T9使ってる。