追加オーダー

表に出たら、彼女と彼氏が別れを惜しんでいる。やり過す。
スーパーに行けば、おそらく、間違いなく三個パックの納豆がある。しかし営業時間は24時までだけど、空間は、あまりに広い。余計な買い物しそうだ。あっちのコンビニまで行けば小粒納豆の2パック品がたぶんある。って、俺が買いたいのはビールなんだろうに、言い訳。
いい訳ついでに、雑誌を数冊、胃薬と栄養ドリンクと、余計な買い物。でも整腸としては納豆の方が効く気がする。プラセボも本人が信じるのだからしょうがない。鰯の頭じゃないが。
帰り道の暖をとるために、肉まんもお願い。だけど、店員さん肉まん入れてくれない。こっちは酔っ払いだから、いつもより気がでかいぞ。「あの、、、肉まん、、、」小心者である。でもって、悪い癖で、お釣りを札入れと小銭入れにしまわず、ポケットに入れる。あれ?レシートにちゃんと肉まん計上されてたっけと見直す。テヅツミニクマン。手で包んだ現場は押さえてない。
居待ちか、寝待ちかの月が東の空にある。彼女の車が走り行くのを彼氏は見送っている。見送るってのは見えなくなるまで見ることだろうか。彼氏は、彼女になにか声をかけているが、たぶん、彼女には届いてない。
いつもならガソリンのにおいが鼻に付く状況なのだが、今日は感じてない。感覚が鈍い。