小説作法

小説作法

小説作法

私が買ったのは新装版とかいうので表紙は違っていた。私は小説は書かないのだけれど、それに、とくにスティーヴン・キングを好んで読むわけでもない。帯に齋藤孝さんや野口悠紀雄さんの推薦が書いてたのも少し引かれたかもしれない。
本編よりも、初めの「生い立ち」の特に、アル中の話と、「後記」のひどい交通事故の話の方が心にひっかかったりして、と読み終えてみると、本編でも何箇所もドッグイヤー*1「道具はいつも、全部持っていた方がいい」「パラグラフは自律している。成り行きに任せるのが一番だ」「「知ってることを書け」を可能な限り広く、かつ包括的に解釈することから取りかかればいい」「パンの生地を捏ねる要領と同じで、原稿をどれだけ寝かせるか」「大方の作家は共感に飢えている」「書くという行為は信念の証である。」あれ、たれ耳が見当たらないけれど、推敲で削るというのは大事だ。

*1:dog ear 本のページの端をしおりの替わりみたく折ること。たれ耳?ちなみに、dog year というと、業界などで、状況の移り変わりが激しいことを言う。