小さな巨人

体長3センチ、泳ぐダイオウイカ赤ちゃん撮影に成功

 深海にすむ世界最大のイカ「ダイオウイカ類」の赤ちゃんを撮影することに、水中カメラマンの阿部秀樹さん(45)が成功した。伊豆半島沖の深さ1メートルほどを元気に泳ぎ回っていた。ダイオウイカ類の生態は謎に包まれ、成体も、死んだり弱ったりして陸近くに流れて来るケースや、クジラの胃から発見される以外に見られるのはまれ。赤ちゃんの自然の姿を撮ったのは世界でも極めて珍しい。

 ダイオウイカ類は、過去に全長19.8メートルの発見例もあるが、今回の赤ちゃんは約3センチ。体は透明で、内臓が透けて見えた。腕の形や、口の周囲にある膜の構造などから、東京水産大学の土屋光太郎・助教授がダイオウイカと確認し、「繁殖や成長について探る上で、貴重な手がかり」と発見を評価している。

 撮影したのは1月下旬の夜で、伊豆半島の大瀬崎沖。「ゆっくりとした独特の泳ぎ方をする見慣れないイカ」が1匹、水中ライトの光に誘われて現れたためシャッターを切ったという。赤ちゃんの姿は、23日発行の図鑑「イカ・タコガイドブック」(TBSブリタニカ)に掲載される。

=====以上、2002/04/22のAsahi.comより
いや、なんていうか、ジャイアントコーンminiみたいだな。と。