肉食恐竜に鳥そっくりの羽毛 中国で化石発見
中国東北部・遼寧省の白亜紀前期(1億2800万年前)の地層から、鳥そっくりの羽毛をもつ肉食恐竜の化石が見つかった。中国の恐竜化石の一部から綿毛のようなものが相次いで発見されているが、今回は羽毛の真ん中にしっかりした軸がある。
米自然史博物館と中国の研究チームによると、この恐竜はドロマエオサウルス類の仲間。全長95センチ。前脚は短く、空は飛べなかった。脚には現代の鳥によく似た羽毛(長さ約14センチ)があった。
恐竜の羽毛は、うろこから進化したとする説がある。飛ぶことより、保温などの目的で変わっていった可能性が高いといわれている。
国立科学博物館の真鍋真主任研究官は「赤い羽根共同募金のような羽毛が恐竜から見つかったことで、鳥類への進化の連続性がさらに強まった。両者の間に線を引くことがますます難しくなった」と話す。
7日発行の英科学誌ネイチャーに論文が発表される。
=====以上、2002/03/07のAsahi.comより
羽と書くと、翼というか構造物。羽根と書くと、羽毛というか部品。って感じ。
「うろこから進化」と書くと、なんとなく、うろこより羽根の方が高級であるかのように聞こえるかもしれないが、生活環境への適応であって、どっちがいい悪いというものではない。
「赤い羽根共同募金のような羽毛」っていう比喩が、なんだかおかしい。