2019/08/07のMVT 箱の中

 

最近は、映画館はネットで事前に席を予約することが多い。シネコンでなくてミニシアター系だと整理券で自由席というのはあるが、まったくの自由というのはないし、上映開始前に長蛇の列ってのは、もう前世紀の話ではなかろうか?私の記憶では『千と千尋の神隠し』と旧『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』くらいかな…『千と千尋』は2001年、旧『エヴァ』は1997年公開
飛行機は全席指定だし、新幹線の指定席でも、映画のネット予約でも、自分の席は確保してるはずなのに、なんでか、みんな行列する。ま、映画だと、私は真ん中寄りの席が好きなので、今どきの劇場でも席間隔が手狭な映画館で、「すいません」と言いながら前を横切るのが嫌いなので、入場開始直後に入るので、行列が発生する前ではある。
行列があると、流行ってる感が出るのだろうか?私はグルメではないし、食の流行りを追うこともないし、早食いなので、何十分、何時間と並んでとか、予約がなかなか取れないお店とか、一切興味がない。
外国の人から見たら、日本人の行列は不思議だと言われると聞く。ロシアの人も行列すると聞くが、彼の国の人は、目当てがあって並ぶというより、行列があるなら、その先は良いものがあるんじゃないかと並ぶと聞く。
私は、満員の通勤電車や、ギュウギュウなエレベーターが大の苦手である。遅刻しそうであっても、満員の電車やエレベーターに乗るくらいなら、数本やり過ごすことは私にとって日常茶飯事である。最近、フレックス勤務になったので、定刻出社のくびきが取れて快適である。
もっとも、私は、基本的に徒歩通勤だし、始業時刻直前のエレベーターホールのある意味殺気だった混雑を嫌悪するので、普段は定刻の一時間以上前に出勤している。だが、そんな時間帯でも、なんでか、閉まりかけのエレベーターに駆け込む人を少なからず見る。赤い布を見たら突進する闘牛のように、閉まりかけの電車やエレベーターの扉には突進する本能のようなものがあるのだろうか?
電車に駆け込み乗車したら、発車が遅れて、電車が遅延し、その車両に乗り合わせた大勢の人の不機嫌が蔓延するし、エレベーターに大勢で乗っても、みなさんめいめい、降りたい階が違うから止むを得ず各駅停車になる。退社時は、おおむね、みなさん地上1階を目指すのであるが、数分であれ寿司詰めな箱に他人といるのは少なからず不機嫌が充満する。それにエレベーターは時として、一本やり過ごして、空き空きに乗った方が、プライベートエクスプレスになって速くつくこともある。
どうして、みんなそんなに、並んだり、駆け込んだりするのだろう。すごくやりたいことがあるとか、すごく急いでるとかなんだろうか?リア充ってやつ?でも、みんな、「忙しい忙しい」「暇がない」って言うよね。
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